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- 整形外科の主な疾患
頚椎ストレート化症（ストレートネック）
概要: 頚椎の自然なカーブが失われ、姿勢の影響で頚部が直線的になる状態。
原因: スマホの長時間使用による前かがみ姿勢や首の筋肉の弱化。
症状: 頭痛や頚部の痛み、肩こりなど。
鞭打ち症
概要: 急激な首の動きによる頸椎の損傷。
原因: 自動車事故、スポーツ外傷、転倒、急激な衝撃。
症状: 首の痛み、頭痛、肩こり、めまい、視覚障害、腕や手のしびれ。
肩・腕・手の主な疾患
四十肩・五十肩（肩関節周囲炎）
概要: 肩の周囲組織が炎症を起こし、痛みと動きの制限を引き起こす状態。
原因: 繰り返しの動作や過度の使用、外傷、特に原因が特定できない場合も多い。
症状: 肩の痛み、可動域の制限、夜間に悪化する痛み、肩のこわばり。
テニス肘（上腕骨外側上顆炎）、ゴルフ肘（上腕骨内側上顆炎）
概要: テニス肘とゴルフ肘は、腕の過度の使用によって引き起こされる腱の炎症で、それぞれ肘の外側と内側に痛みが生じる。
原因: スポーツや日常生活での反復的な腕の動作、特に手首の屈曲や伸展などが多い運動での使用が主な原因。
症状: テニス肘では肘の外側に痛みが生じ、手首の伸筋起始部に痛みが現れる。一方、ゴルフ肘では肘の内側に痛みが生じ、手首の屈筋起始部に痛みが発生します。両者とも痛みやしびれ、腕の弱さを伴うことがある。
腱鞘炎
概要: 腱を包む鞘が炎症を起こし、腫れや痛みを引き起こす状態。
原因: 繰り返しの動作や過度の使用、外傷、特定の職業や趣味（ピアノ演奏、コンピューター使用など）。
症状: 腱の周囲の痛み、腫れ、動きの制限、患部のこわばり。
ばね指
概要: 指の腱鞘が炎症を起こし、指が曲がったまま伸びにくくなる状態。
原因: 繰り返しの動作や過度の使用、糖尿病や関節リウマチが関与することも。
症状: 指の痛み、曲げ伸ばし時の引っかかり感、指のこわばり。
腰の主な疾患
椎間板ヘルニア
概要: 椎間板の中にあるゼリー状の髄核が外に飛び出し、神経を圧迫する状態。
原因: 加齢による椎間板の変性、重い物を持つ際の不適切な動作、外傷、遺伝的要因。
症状: 腰痛、下肢のしびれや痛み、筋力低下、重度の場合は膀胱や腸の機能障害。
ぎっくり腰(腰部筋肉挫傷)
概要：ぎっくり腰は、急激な腰痛を引き起こす急性の状態で、腰椎の筋肉や靭帯の一部がストレッチや緊張から炎症を起こすことによって生じる。
原因：急激な動作や姿勢の乱れ、不慣れな運動、重い物の持ち上げなど。
症状：急激な腰痛、腰部のこりや重さ、腰部の運動制限、しびれや脚の痛み。
腰椎椎間板症
概要: 腰椎の椎間板に変性が生じ、痛みや神経圧迫が起こる状態。
原因: 加齢による椎間板の退行性変化、重い物を持つ際の不適切な動作、外傷。
症状: 腰痛、下肢の痛みやしびれ、運動制限。
変形性脊椎症
概要: 脊椎の関節や椎間板が老化や損傷により変形する状態。
原因: 加齢、重い物を持つ際の過度の使用、遺伝要因、外傷。
症状: 腰痛、背部痛、下肢の痛みやしびれ、歩行困難。
脊柱管狭窄症
概要: 脊柱管が狭くなり、神経が圧迫される状態。
原因: 加齢による変性、骨棘の形成、椎間板の膨隆、遺伝的要因。
症状: 腰痛、下肢のしびれや痛み、間欠性跛行（歩行時の痛み）。
足・膝の主な疾患
坐骨神経痛
概要：坐骨神経痛は、坐骨神経が圧迫されることで引き起こされる痛みやしびれを伴う状態です。
原因：腰椎の椎間板ヘルニア、脊椎の変形、腰部の筋肉の緊張、姿勢の悪化、外傷など。
症状：腰から臀部、大腿部、下腿部、足の裏にかけての放射痛やしびれや痛み。しばしば激しい痛み。
変形性膝関節症
概要: 膝関節の軟骨がすり減り、関節の変形と痛みを引き起こす状態。
原因: 加齢、過体重、関節の酷使、遺伝要因、関節の外傷。
症状: 膝の痛み、腫れ、こわばり、可動域の制限、膝の音（クラック音）。
股関節脱臼
概要: 股関節の骨頭が臼蓋から外れる状態。
原因: 先天性、外傷、スポーツ活動、関節の不安定性。
症状: 股関節の痛み、動きの制限、歩行困難、脚の長さの違い。
膝蓋骨脱臼
概要: 膝蓋骨（膝のお皿）が正常な位置から外れる状態。
原因: 外傷、先天性の骨形成異常、筋肉の不均衡、スポーツ活動。
症状: 膝の痛み、膝蓋骨の変位、膝の不安定感、膝の腫れ。
足底筋膜炎
概要: 足底筋膜が炎症を起こし、かかとの痛みを引き起こす状態。
原因: 過度の使用、不適切な靴、高アーチや扁平足、肥満。
症状: かかとの痛み、特に朝起きたときや長時間の立ち仕事後に痛みが強くなる。
先天性股関節脱臼
概要: 生まれつき股関節が脱臼している状態。
原因: 遺伝要因、出生前の股関節の発育不全、胎児の位置。
症状: 股関節の不安定感、脚の長さの違い、歩行困難、股関節の異常音。
靭帯損傷
概要: 靭帯が部分的または完全に断裂する状態。
原因: 外傷、スポーツによる負荷、転倒。
症状: 関節の痛み、不安定感、腫れ。
その他の主な疾患
骨折
概要: 骨が完全または部分的に折れる状態。
原因: 外傷、過度の負荷、骨粗鬆症、スポーツ活動、事故。
症状: 骨の痛み、変形、腫れ、動かせない、患部の出血。
筋肉痛
概要: 運動後に筋肉が痛む状態であり、一般的には短期間で自然に治癒します。
原因: 筋肉の使用や乳酸の蓄積による微小な損傷です。
症状: 運動後24〜48時間以内に現れる遅延発症性筋肉痛（DOMS）であり、筋肉のこわばりや触ると痛む感覚があります。
リウマチ
概要: 免疫系が関節を攻撃し、炎症や変形を引き起こす自己免疫疾患。
原因: 免疫系の異常、遺伝要因、環境要因（感染症など）。
症状: 関節の痛み、腫れ、こわばり、変形、全身症状（疲労、発熱）、朝のこわばり。
ガングリオン
概要: 関節や腱の近くに発生する良性の嚢胞。
原因: 関節や腱の過度の使用、外傷、関節の炎症。
症状: しこり、圧痛、動きの制限、嚢胞の大きさにより変わる。
骨粗鬆症
概要: 骨密度が低下し、骨が脆くなる状態。
原因: 加齢、ホルモンバランスの変化（特に閉経後の女性）、栄養不良、運動不足、遺伝的要因。
症状: 骨折しやすい、腰痛、身長の減少、背中の湾曲（亀背）。